水利組合長や役員を怒らせると敵に回すと困る訳や理由については、このページまでに説明したことで大体わかると思うのですが、農地を購入して宅地に種別変更をする時の農地転用許可申請に水利組合長や役員の同意がなければ、申請書が完成しません。
床版などを水路に設置する場合、水利組合長や役員の同意がなければ公共施設管理者同意申請書が完成しません。
建物を建てる時に、水利組合長や役員の同意がなければ開発行為許可申請書を完成させる事が出来ません。
そして、農地転用許可申請書が完成しなければ農業委員会に申請書を提出できないので、いつまでたっても農地を宅地に変更することが出来ません。
開発許可申請書を完成させることが出来なければ、都道府県庁の建築課に申請書を提出できないので、いつまで経っても開発許可を取得する事が出来ません。
農地の売買やマイホームや会社の建物の建設がストップ
そうなるといつまで経っても土地を購入することも出来ません(通常、農地の売買は農地転用許可が下りて売買します。)し、マイホームや会社の建物の建設に取り掛かる事が出来ません。
結局、下水道が無い地域では、水利組合の組合長や役員が同意の印鑑を押してくれないと、農地の売買や工事を進める事が出来ません。
これは私が実際に経験した話ですが、過去に私の前任の人事部長が水利組合の組合長や役員との約束を無視して、工事を進めてしまったことがあり、水利組合の組合長や役員からいろいろな面で反対行動をされてかなり苦労した事があります。
いくら誠実に説明しても、過去の私の上司であった人事部長が約束を破って工事を進めた話を持ち出されて、話が前を向いて進んでいきません。
私が人事部長に就任してからは、いろいろな相談や事業計画を事前に報告するようにして、徐々に関係を改善して、今では計画に対してあからさまに反対されることはなくなりましたが、関係が改善するまではいろいろな事が思い通りに進まずに苦労しました。
(新規案件の相談に行っても、前人事部長が約束を破ったという話になり、なかなか前向きに話を聞いてくれませんでした。
アポイントを取ろうにも忙しいからと1ヶ月先にされたり、同意の印鑑をもらうだけなのに何ヶ月もかかっていました。
今では、お願いしたら翌日にも時間を取ってくれるので、水利組合との友好な関係作りは非常に大切です。)
水利組合の組合長や役員を怒らせる敵に回すと困る訳や理由
ですので農地の購入やマイホームや会社の建物の建設を計画している方は、水利組合の組合長や役員を怒らせると敵に回すと非常に困ったことになります。
よって水利組合長や役員の対応をするときは、少々腹の立つことや理不尽なことであってもぐっと我慢して、冷静に大人な対応する事が必要です。
水利組合長や役員は、嫌いな相手や会社に対して、忙しくて都合が悪いという言い逃れで、会合の開催を先延ばしをしたり、いろいろ難癖をつけて工事を遅らせるような手段をとって来ます。
そして、都道府県庁や市町村などの役所に相談しても誰も助けてくれません。
(都道府県議会議員や市町村議会議員に相談しても水利組合には有効な手段がうてませんです。)
どこに相談しても、水利組合を取り締まったり指導する部門や部署がないという回答で終わります。
水利組合長と仲良くなればスムーズに仕事が進む
結局、農地転用許可申請や公共施設管理者や開発行為許可申請書の同意の印鑑の決済を決めるのは水利組合の組合長や役員ですので、絶対に怒らせることを避けなければなりません。
私の場合は幸いなことに仲良くなったので、逆に早いほうがええんなと水利組合長からスケジュールを配慮されます。
そこまでの良好な関係が築けると仕事がスムーズに進みます。