配偶者は一心同体 勤務時の印象で採否が決まる

先日、ある職種の採用面接をしたのですが、一人の募集枠に対して5名の応募がありました。

5名も応募があったので、一人ぐらいいい人がいるだろうとたかをくくっていたのですが、世の中そんなに甘いものではなく、そのうち3人は全然採否を検討するレベルではなく、不採用。

残り二人については、何とか採用できるレベルかなと思うものの、自信を持って内定を出せるレベルではありませんでした。

 

 

しかし、人員を不採用にして、採用活動を続けたとしても、現状以上に優秀な人材の応募がある保証はなく、もしかしたら、全く応募がないリスクもありますので、この中から選ぶ必要があります。

能力や人格に問題がある元課長の配偶者

この日は、人事部長である私ともう一人その部署を管轄する部長で面接をしましたので、お互いの意見を出しあって、2人の意見が異なる事が分かりました。

私は30歳台の若手で、見た目はスマートで清潔な感じでした。

もう一人は60歳間近で、数年前に小学校の先生を退職したかたです。

30歳台の方は、頭もそれなりに良さそうですし、私としてはこの人を採用したかったのですが、この人の婚約者が当社に以前課長職で勤めていたことがあり、能力や人格に問題があり、社長やその部署を管轄していた面接に入った部長の印象が著しく悪い人でした。

しかし、私としては、その婚約者の問題点も自分が管轄していた部署ではないので人伝に聞いただけですし、そもそも元従業員の婚約者とは育った環境も違いますし、別人格です。

よって、もと従業員のことなんて関係ないだろうと思っていました。

そして、60歳間近の人は、もともと学校の教師で数年前に飲酒運転で人身事故を起こして退職に追い込まれた人です。

(飲酒運転の人身事故の後、免許を取り直したので免許所有者でした。)

そして、今回の業務はお客様を乗せて運転する可能性がある職種になります。

配偶者の勤務時の印象で採否が決まる

確かに学校の先生をしていたので、話も分かりやすいですし、常識のある大人には見えました。

しかし、年齢からも長く働いてもらえないですし、万が一、お客様を乗せて運転中に事故を起こした場合、飲酒運転で人身事故を起こした人を採用したわが社が悪いと言われかねません。

そのように考えていたので、60歳間近の人を採用したい一人の部長とどちらを採用するか意見が異なり、結論がでないままだったのですが、しばらくするとそのもう一人の部長が私がそこまで言うのならと言うことで、三十歳代の人でいいですよ。

と妥協してくれる事になりました。

そこで、社長の所に行って、もう一人の部長と30歳代の人と60歳間近の人とどちらを採用するかで意見が別れた。

もう一人の部長は、60歳間近の人で元学校の先生を採用したがっていたが、年齢の事もあり長く働いてもらえないし、飲酒運転の人身事故で新聞にも記事が載って、退職に追い込まれた人です。

お客様を乗せて運転することもある業務なので、なんか問題があったときに当社が不利になると言うような説明をすると社長からはそうやわなという回答でした。

配偶者とは一心同体の評価が

そして、もう一人は私が採用したいと思っているのですがこちらもちょっと問題があり、能力的には問題ないと思うのだが、婚約者が以前当社で課長をしていた️Aさんだということです。

そう社長に伝えた瞬間に、それまで私の話に前向きだった社長が急変してそんな人採用したらいかんやろ。

 

 

絶対にその問題があった課長が選ぶような人やから絶対に問題があるわ。

そういうことなら、飲酒運転で人身事故を起こした人でええやん。

罪を償っている訳やし。

と社長の鶴の一声で、私のシナリオが180度入れ替わってしまいました。

このように、自分の選んだパートナーによって、自分の印象や能力や性格的な所まで決めつけられてしまうので、結婚するときは好きだけでなく、自分にふさわしい相手をパートナーに選ぶべきだなと思いました。