ハローワークで求職者に選ばれる求人票を作ることは、人事部長の重要な仕事の一つになります。
会社は、人の集合体です。
人事部長は他社に勝つために優秀な人材の確保に力を注ぐ
優秀な人材を必要数確保できるかできないかが、良いサービスを提供できるかできないかの鍵になります。
よって、人事部長は優秀な人材を確保して他社に勝ち、会社を発展させるために、優秀な人材の確保に力を注がなければなりません。
その優秀な人材を確保するためのオーソドックスな手段が、ハローワークになります。
ハローワークは公的な職業紹介機関で、無料で利用できます。
なので、退職したらまず失業給付金をもらうためにハローワークに行って手続きして、求人票を探して再就職という流れが出来ます。
なので、会社で退職予定者が出るとハローワーク等に求人票を出して、求職者を募ることになります。
まず、ハローワークに求人票を出して求職者を募るうえで気を付けないといけないのが、求人票を求職者の目線で作り込んでいるかという点です。
もし、何も考えずに、適当に必要な最低限の情報だけを盛り込んで、求人票を作っているのであれば、折角の応募や採用に繋がるチャンスを逃している筈です。
ハローワークで求職者に選ばれる求人票の内容や作り方
では、どういうことに気をつけて求人票を作ればいいのかと言うと、求職者が知りたい情報や喜ぶ情報を最大限に盛り込めばいいのです。
未経験者でOK かどうか
具体的に、ハローワークの求人票で説明すると、例えばその仕事の経験者じゃないといけないのか、それとも未経験者でOK なのかどうなのか。
未経験者OKの場合は未経験者大歓迎というようなことを書いておくと未経験の人が安心して応募してきます。
さらに丁寧に仕事を教えますので、経験がない方も安心してご応募ください。
と書いてあればなじみのない職種だが、未経験OKでも一から育ててくれるようだし応募しようかなとなります。
求人票のその手当等付記事項c欄に記入しないb欄に記載
次に、ハローワーク求人票のb賃金の定期的に支払われる手当についてです。
夜勤等回数に応じて支払われる手当があって、その会社で大方の一月当りの回数の目安があるのであれば、なるべくcその他の手当等付記事項に記入しないように。
逆にbの欄に、回数分の諸手当を記入すれば、報酬が多く見せれます。
bはaの基本給に足して、総額で固定的に支払われる給与として表示されます。
そして、インターネット上のハローワークでも、aとbを足した額が給与の総額として表示されます。
毎月固定的に発生する手当てがcの欄に表示されると、給与総額に反映されませんので、給与の額が低く見えてしまいます。
そうなると不利です。
皆さん、給与が多い企業に就職したいと考えるので。
なので、なるべくbの欄に記入できる手当は頑張ってでもbに記入しないと採用活動の足を引っ張ることになります。
(これは実際にあった話ですが、ハローワークの担当者から夜勤手当は変動するのでbには入れられないと言われました。
ただ、そうなると給与総額が低く見えます。
私が以前ハローワーク求人をリサーチした限りでは、夜勤手当もbに含んでいる会社や企業が多かったです。
よって、他のすべての会社に対してそういう指導をしているのであれば、従うが、そうでないのであれば、わが社が不利になるのでしないと伝えました。
その話をわが社の関連会社の人事担当課長と話したところ、その課長はハローワークが出来ないというのであれば仕方ないと受け入れていたようです。
そうなるとこの関連会社の給与は低く見えるので、応募者が確実に減ることになります。
このページを見た方は馬鹿正直で損をさせられるようなことにならないように気をつけてください。
ただ、たまに不当に給与を多く見せるために、もらえる人やもらえない人がいるような手当をbの欄に記載しているケースがあります。
そういう不正は結局入社後すぐの退職につながるので、その点は誠実に対応しましょう。)
昇給や賞与について正確に記載
昇給や賞与についても、就職フェアに参加して、他社の求人票を見ると記入されていない会社が多々あります。
どの程度、毎年の昇給で給与が増えるのかとか。
賞与が基本給の何ヶ月分もらえるのかが分からない。
と応募するかどうか決められない人が大半だと思います。
月々の給与だけでなく目鼻がきく人は当然年収ベースでどれだけ報酬がもらえるか考えていますので。
よって、年収に関わる部分については、正確に丁寧に記入することが必要です。
時間外数は正確に書いて土日祝祭日休みに見せる努力を
時間外は平均何時間あるかという点も重要な部分です。
求人票に書いていないと、残業がないと書いていたのにあるなんて聞いてないと入社後にトラブルになります。
特に子育て中の人とかは保育園の送り迎えの時間があるので、残業したら物理的に勤務することが不可能という事もありますので気を付けてください。
逆に、残業がないと書いてしまうと、時間はあるので、残業してでもお金がたくさん欲しいという方の応募機会を失ってしまいます。
よって、この残業の部分については特に正確に記入することが必要です。
休日についてもなるべく土日祝祭日休みとした方が応募者が増えます。
よって、月に土曜日2回ぐらいの出勤であれば、土日祝祭日休みと記載して、土曜日は月に2回程度出勤と記載した方が応募者が増えます。
月に3回以上土曜日出勤の場合は、土曜日も仕事じゃないですかとハローワークの担当者から突っ込まれるので、土日祝祭日休みと記載するのは月に2回ぐらいの出勤までです。
介護休業や看護休暇は取得実績がなくてもありと記載
介護休業取得実績や看護休暇取得実績もルールはあるけども、該当者がいないので、取得実績がない場合は、ありと記載して全く問題ありません。
新たに入社した人が取れないのであれば、問題になると思いますが、入社した人で該当者が取得できるのであれば全く問題ありません。
この介護休暇取得実績や看護休暇取得実績は求職者に取れるかどうかを教えるものですので、ありとしたほうが逆に正確に情報を提供している事になります。
その他、求人条件の特記事項や備考欄には、有給休暇の取得率が100%の会社であれば取得率100%とか。
90%台ですが、それは取りたくない人がとっていないだけで、すべての有給休暇を取ってよいのであれば、有給休暇は100%取得できますと記載して求職者にアピールすることもできます。
プラチナくるみんを取得しているのであれば、優良な子育てサポート企業であるので、仕事と子育ての両立がしやすい企業であるという事が記載できます。
アピールできる事はハローワークの求人票に出来るだけ盛り込む
その他、男性の育児休業取得者数が何名とか、新入社員の教育体制とか(例えば入社2か月間はマンツーマンで教育しますとか)、表彰制度(成績優秀支店には家族全員にハワイ旅行を支給とか)や福利厚生(保養所があるとか、長年勤めると表彰されて賞金や景品が出るとか)や子育てや介護や看護に対する特別な連続休暇があるとか、アピールできる事はなんでも盛り込んだ方が、求職者の目に留まって応募者が増えます。
私はそのぐらい気を配って、ハローワークの求人票を作りこんでいます。
なので、工夫して求職者に選ばれる求人票を作らないと他社に負けて、求人に対する応募者が減って、会社や企業が傾く原因の一つになりかねません。
求職者に選ばれるハローワークの求人票つくりは、会社の人事部長や人事担当者の重要な仕事の一つであると認識して、真剣に求人票の内容を考えていきましょう。