どこの部署に行っても問題行動を起こす退職勧告することがほぼ決定していた迷惑課長に、私の部下になって同じような問題を起こしたら、降格か退職してもらうと通告して、別の施設から転勤させたのですが、本当に生まれ変わったように人が変わり、年下の一般職の事務員に対しても、常に敬語でしかも丁寧に優しく話すようになったので、この調子ならうまく機能するかもしれないとその光景を微笑ましく見守っていました。
本当に生まれ変わったように人が変わった
(この迷惑課長、私の事は慕ってくれているので、私自身、この課長の事は嫌いではありませんでした。
なので、長年の付き合いもあるし、なんとか心を入れ換えてくれたらいいのになという気持ちは持っていました。)
本当に今の立場を奪われたくないから、必死で努力しているんだろうなと思っていたのですが、副人事部長からこの迷惑課長の新たな問題点の報告を受けました。
しかも、これは努力してもなおらない致命的な問題点です。
その致命的な問題点とは何かと言うと、仕事が遅く、なかなかルールを覚えられない事です。
そして、ミスも極端に多いようです。
迷惑課長に努力してもなおらない致命的な問題点が
課長までなった人ですし、やってもらう仕事は事務の仕事の中でも一番簡単な仕事です。
まさか、そんな問題が浮き出てくるとは夢にも思っていませんでした。
そして、更に悪いことが。
お客さんが依頼してきたことがわが社のルールに反しているかもしれないと勘違いして、あっちこっちに問い合わせして、速やかに業務を遂行しなかっただけでなく、この行動がお客さんにばれて、激怒されたそうです。
たしかに、お客さんが依頼してきたことがわが社のルールに反しているのであれば、黙認することは許されないのですが、私が副人事部長から聞いた限りでは全く問題のない、お客さんの裁量で決めれることであり、担当者は依頼されたとおり仕事をこなすだけで口出しすべきことではありません。
なので、お客さんが激怒するのも無理ありません。
生まれ変わる本気の努力中の迷惑課長に新たな問題が発覚した
このエピソードからも、この迷惑課長が平の事務員として、能力的にも判断力的にも理解力的にも難しいということがよくわかります。
人事部長である私は、この迷惑課長が必死で全力で努力して生まれ変わろうとしているのはよくわかるので、なんとかしてあげたいと心から思っています。
なので、たまたま社内ですれ違った時にでも、人事部長室に呼んで、今の現状を伝えて、行動を改めるように指導しようかなとも考えたのですが、この迷惑課長の理解力では、私の真意がどこまで伝わるかも分かりませんし、それが間違った解釈になって、私に迷惑がかかる可能性もあります。
そう考えるとリスクがありますし、そこまでして、現職で勤めれるようにサポートするのも、私の時間の無駄になり、わが社の無駄になると思ったので、余計なことはせずに、この迷惑課長を退職させる、降格させる判断が下ったら、私が責任を持って通告することにしました。
なるべくそんなかわいそうなことはしたくないのですが、効率的な業務を遂行して、利益を上げて生き残れる会社になるためには、仕事ができない人に対して心を鬼にするしかありません。