最近、わが社だけでなく、グループ企業全体のトラブルの対応を経営者に指示される事が多くなってきました。
はっきり言って面倒な仕事が多いし、各施設に社長や管理者や役職者がいるので、その人たちの仕事ではないのかなと思うので、正直な話嬉しくないのですが、ただ、経営者から見るとその社長や管理者や役職者では頼りないという事と、私なら出来るだろうという信頼感や安心感がある事は間違いないので、命令された以上、自分の仕事として力の限り全力で取り組んでいます。
今回は、もともとわが社のある部署の部長と副部長と係長の3人で対応していた案件で、業務中に従業員や社員やお客さんに対して宗教上の手続きや営業をしたり、休みの日や休憩時間中のプライベートな時間ではありますが、そのお客さんの自宅まで行って、宗教上の営業行為をする等の問題行動が目に付く従業員や社員を解雇せずに退職させることを社長から人事部長である私が命令されました。
(その部署の部長や副部長や係長にまかせていたのではらちがあかないという判断です。)
ここまで聞いただけでも、手間のかかる面倒な案件だと言うことがよくわかると思います。
問題行動が目に付く従業員を解雇せずに退職させることを命令
早速、自分なりの解決までのシナリオを描くために関係者である部長や副部長や係長から事情を聞き取り調査をしました。
そして、まず分かったことが、この3人の対応が遅いということです。
問題発覚からすでに10日が経過しているにも関わらず、この問題従業員や社員との話し合いすら行われていませんでした。
相手も難しい人ですし、普通の人に簡単に解決できないのは目に見えているので、なるべくやりたくないから先送りしていたのでしょう。
部長と副部長と係長のわが社のそうそうたる面々に命令して、これでは経営者も我慢の限界で私に依頼してくるわな!!!
と思いながらある程度の解決に至るシナリオを作りました。
まず、優先事項はこの従業員や社員に自ら退職してもらうことです。
そして、うまくいけば退職したあと、わが社のお客さんの自宅に営業に行かないようにさせることですが、これは難しいかもしれないので、我が社内で営業活動をさせない等、不穏な動きをさせないように行動を見張るぐらいが妥当なところかなと思います。
あとは、相手の出方によってフレキシブルに対応しようと考えたので、あとは出たとこ勝負です。
翌日、会社の信用を傷つける従業員や社員を退職してもらう件について、本人と協議する前に人事部長室に関係する部長や副部長や係長に集まってもらい、流れを確認することにしました。
会社の信用を傷つける従業員の退職を迫り激しい抵抗が
その中でもともとどう処理するつもりであるか確認したら、その直属の上司である係長が問題点を相手に伝えて、その問題従業員を管轄する副部長が、退職するように働きかける予定だったと言うことだったので、じゃあそういう流れでという事と相手の出方によって判断が必要な部分が出てくると思うが、そこは人事部長である私が判断するからと伝えて、問題従業員を私の部屋に呼び出しました。
そして、直属の上司である係長から問題点の説明をすると相手も強敵で何が問題か分からない、その人に良かれと思ってやっていたというような感じで、説明している係長が押されていたので、途中で私が口を挟み、あなたが良いと思うかどうかは関係ない。
会社の立場からするとお客さんやわが社の従業員や社員がどう思うかが問題だ。
それに勤務時間中は業務に集中する義務がある。
宗教の営業をするなんて業務放棄と同じです。
そして今回は、お客さんからあなたを二度と関わらせないで欲しいと不審感あらわに訴えてきたので、あなたがどう言おうとあなたに問題がある!!!
と伝えると、そうですか、分かりました。
という回答でした。
そして副部長が問題点を指摘して退職に向けて誘導したのですが、この会社の信用を傷つける社員や従業員はさっきまでの激しかった抵抗が嘘のようで、それが問題になるとは知らなかったので以後改めます。
就業規則に抵触して懲戒処分に当たることを説明
と低姿勢になったので、副部長も手詰まり感があるように感じたのですが、そこですかさず私が就業規則を出して、あなたの行動は就業規則のこことこことここに抵触して、それは処分として懲戒解雇にあたります。
本来懲戒解雇にするべきものなのですが、こちらもそこまで大ごとにしたくないので、もし問題を認めて自ら退職願を書いて退職してくれるのであれば、1ヶ月の給与は保証します。
と伝えました。
すると分かりました。
と言うことで、最後はすんなり退職してくれることになったので、今回も私の仕事は滞りなく処理することが出来ました。