上司や管理職は部下を褒める目的や理由を正しく理解

部下を褒める目的や理由を理解して正しく褒めましょう。

上司や管理職が部下を褒める時に、どのような褒め方をするかによって、その褒める効果が変わってきます。

部下の働きに対してすごいなとか。

部下を褒める目的や理由を理解して正しく褒める

素晴らしいなとか。

やるな!!!

と言葉で表面だけ褒めても、正直言って、インパクトにかけて効果が薄くなります。

(しかし、褒めない人に比べたら100倍部下を育てるいい仕事をしていますので、とにかく最初はどんどん褒めていく姿勢が大切です。)

君しか出来ない事やなとか。

会社のエースやとか。

NO1だとか。

君がいないと会社は成り立たない!!!

というようなチヤホヤした言葉をかけたり、過大に褒めたりする事は部下を調子に乗らし、天狗にさせて甘やかす事になるので、後々危険です。

下手におだてすぎると調子に乗って勘違いし、自分勝手に振る舞う迷惑な部下に育つ可能性があります。

では正しく褒めるとはどういうことなのか!!!

と言うと自分の心が動いたことを、感じたままありのまま褒めるという事です。

感じたままありのまま事実を褒める

ただ、これは言葉で表すと簡単そうに思えますが、まず上司や管理職が部下に関心を持たないと、部下の素晴らしい行動に気がつくことが出来ません。

ですので、部下を褒める為に、部下に関心を持つことから始めることが必要になります。

部下を褒めるつもりで関心を持って見ていると、だんだんと部下のいい部分や悪い部分がそれぞれ見えてきます。

このホームページでは褒めることを目的としていますので、悪い注意や指導が必要な部分は無視をして、部下のいい部分を褒めるということのみを考えるのですが、褒めることの目的がわからないと部下を正しく褒めることが出来ません。

なんの為に部下を褒めるのか?

非常に深い質問です。

上司や管理職が部下を褒めることにはたくさんの意味がありますが、一番の目的は褒めることによって部下のやっている仕事の過程や結果や成果が素晴らしいことを伝えて、その価値を認めて、やる気を引き出しモチベーションを上げて、その後の成長に繋げることです。

ですので、表面的に言葉を使って褒めるだけでは意味がない!!!

とまでは言いませんが、目的を達成することが出来ません。

部下が手本になれたり、会社の好影響を与える素晴らしいことをやっているということを伝えて、部下がやる気やモチベーションを高く持てるように褒めることが必要になります。

ではどう褒めればいいか?

上司や管理職である自分がどう褒められたらうれしいか考える

そのことを考えるためにまず、自分がどう褒められたら嬉しいか?

という事を考えるとよく分かるのですが、例えばノルマ100件あって150件達成したとします。

上司や管理職からノルマの150%とは頑張ったな!!!

と褒められたとします。

それでも褒められないよりはマシですが、夜も遅くまで熱心に営業活動を続けていたのを知っている。

その熱心で継続した努力が実ったねとか。

毎日断られてもへこたれずに新規顧客30人の営業が身を結んだね。

等々と、具体的に部下が努力してきた事実を褒められたほうが嬉しいはずです。

それに営業マンの手本になれる素晴らしい行動なのでこれからも続けてなとか。

この調子で続けていけばどんどん成長してトップ営業マンになれるはずだ。

等々部下が頑張ることに対する動機付けをすることによって、部下のやる気やモチベーションを引き出し、今後の成長につなげることが出来ます。

部下を褒める目的や理由は、部下を成長させることです。

上司や管理職の皆さんは部下を褒める目的や理由を理解して正しく褒めましょう。

次に部下を育てるために褒めない理由を考えて解消することについて説明します。

私がこのページで部下を正しく育てることについて説明してきましたが、会社の中を見ると部下を褒められない上司や管理職を見かけるはずです。

なぜ、そういう人は部下を褒めないのでしょうか?

部下を育てるためにを褒めない理由を考えて解消する

上司や管理職が部下を褒められない理由は、いろいろたくさんあります。

単純に自己愛が強く自分のことばっかりで部下に関心がないとか、部下が成長すると将来自分の立場を脅かし自分の上に立つのではないかという心配があるとか、そもそも部下を褒めることは自分の仕事だと思っていないとか、今までの上司や管理職に褒められた事なんてないとか、いろいろな理由が挙げられます。

褒めない理由ははっきり言って上司や管理職の情けない話ですが、器が小さいという理由が大半です。

確かに部下を自分以上に考えることなんて難しいという気持ちもわかります。

部下が将来自分の上司や管理職になることを考えると、その分自分の出世が遅れたり、昇進がなくなり立場が入れ替わるわけですから、不安な腹立たしい気持ちになる事も分かります。

褒めない理由は考えればきりがない

自分は上司や管理職から育てられた訳ではなく、自分で努力して成長して現在の立場になったのだから、仕事が出来る人は自分でできるようになるものだ!!!

と言いたくなる気持ちも分かります。

(本当に仕事ができる人は仕事を任せて放っておけば勝手に成長するものですが。)

その他にも上司や管理職が部下を褒めない理由はたくさんあるはずです。

部下を褒めない理由を考えれば考えるほど、そこまでして褒める必要があるのか頭を捻りたくなる気持ちも若干分かるのですが、これまで説明してきたとおり、部下を褒めない理由のほとんどはこのホームページやブログで説明してきた効果やメリットを念頭に置いて考えれば解消されるはずです。

部下を褒めるメリットや効果。

部下を褒めないデメリット。

優秀な部下を育てる上司が一番優秀である。

部下を育てるために褒めない理由を考えて解消

部下は上司の鏡で部下が無能なら上司も無能だ。

等などで説明したことを頭に入れて考えれば、部下を褒めて、成長させて、仕事で優秀な結果が生まれることによってメリットが生まれるのは、上司や管理職であるあなた自身であるという事がよくわかるはずなので、そう考えれば部下を褒めない理由のほとんどが解消出来るはずです。

部下を褒めない理由は、自分より部下が優秀になると自分の立場がなくなったり、面倒くさいと思ったりすることからですが、実は部下を優秀な人材に育てることによって、得をするのは部下だけでなく上司や管理職である皆さんなのです。

部下が育つと上司や管理職が優秀だと評価される

優秀な部下がたくさん育つことによって、上司や管理職である皆さんが管轄する部署の成績や業績が向上して、その結果、上司や管理職である皆さんが優秀だと評価されます。

そして、さらにその上のポジションに引き上げられて、会社内での大きな権限を与えられるはずです。

そう考えれば部下を褒めない原因が解消出来るはずです。

部下を褒めない理由がなくなれば部下を褒めることに抵抗がなくなるはずなので、上司や管理職の皆さんは部下を褒めない理由を考えて解消する努力をしましょう。