人事部長が面接で仕事が出来る優秀な人材と判断する基準

私は会社の人事部長として、年間に200名以上面接をしています。

面接する職種はさまざまですが、その中で一番競争率が高いのが事務職員です。

人事部長として年間に200名以上の面接を

一番厳しいときで50分の1ぐらいの競争率になります。

合格率2%の狭き門になるのですが、なぜそのような狭き門になるのか?

というと、私自身が事務職員の能力の差によって、会社やグループ全体の業務効率が大幅に変わると考えているので、何人応募者を面接しようが、私自身がこの人だと思える人材に出会うまで、内定を出さずに不合格を出し続け、採用活動を続けるからです。

(一度、わが社の社長に怒られた事があります。

2ヶ月ぐらいかけて80人面接して、いい人がいなかったので、いい人いないから人材紹介会社を利用してもいいか?

と確認したら、私が不採用ばっかりするからだと嫌味含みの注意をされました。

この時は、信念を持って真剣に優秀ないい人材を採用することを目的に不採用を続けていたのですが、経営者のニューズと異なることが分かったので、その後、少々妥協して内定する人を決めました。)

面接で仕事が出来る優秀な人材と判断する基準

その人事部長である私ができるだけいい優秀な人材を採用するために、面接でどのようなポイント(採用基準)を重視して選考しているか理由を添えて教えます。

面接官がどういう人を優秀な人だと考えて採用しているのかを知ることが出来たら、自分の足りないところを補い、面接で有利になるための準備が出来ると思いますので。

一般教養の筆記試験で最低限の記憶力があるか

まず第一に私が面接で選考するポイントとしては、50点満点の中学生1・2年生レベルの一般教養の筆記試験をして、35点以下の人間はどれだけ面接での評価が高くても不採用にします。

この一般教養の試験はあまりにも難しい問題にしてしまうと、学歴の差が思いっきり出てしまい、本来の最低限の記憶力があるかどうかを判定するためにふるいにかけるという意味合いが薄れてしまいます。

なので、私としては学歴を重視せずに幅広く優秀な人材を採用する事を目的に採用活動をしていますので、簡単なテストをして、仕事をするうえで最低限の記憶力があるかどうか確かめます。

35点以下の人間は仕事をするうえで最低限の記憶力がないと判断し、一応面接はしますがこの時点で不採用を決定します。

第一印象が良いか

第二のポイントは見た目です。

見た目(服が不潔・だらしない、悪臭がする、髪型がうっとおしい、暗い、意地が悪そう等)が生理的に受け付けられない嫌だなと感じる人は絶対に採用しません。

それはなぜか?

というとメラビアンの法則にもあるとおり、人間は55%見た目で判断されているからです。

第一印象の見た目だけで、あの人優しそうとか、頭良さそうとか、仕事ができそうとか、清潔であるとか、親しみやすいとか、話をしていて気持ちが良いとか。

逆にあの人意地が悪そうとか、頭が悪そうとか、仕事ができなさそうとか、不潔であるとか、苦手とか、気持ち悪いとか。

面接では見た目が非常に大切 少しでもよく見える努力を

よって見た目に問題がある方は、普通にしていても相手に不快感を与える可能性が高いので、あえて見た目に問題がある方を採用する必要はないです。

この話を聞いて、見た目なんてどうしようもない!!!

と思わる方もおられるでしょうが、髪形を美容院できれいにカットして、ほんのりいい香りがする香水をふって、ビシッとした革靴やスーツ、ぴかぴかの革靴、清潔できれいなワイシャツにおしゃれなネクタイ・ベルトを締めて、胸を張って堂々としていたら、大抵の方はできるビジネスマンに見えます。

女性の場合は、仕事ができるキャリアウーマンに見えるはずです。

話し方の印象が良いか

第三のポイントは話し方です。

だらだら話したり、ぼそぼそ話していたら、当然悪い印象を持ちます。

逆に私が気持ちよく話せる方は、他の多くの方も同じように気持ちよく話せる可能性が高いので、そういう方はかなりポイントが高くなります。

これもメラビアンの法則で、人間は話し方で38%判断されると言われています。

よって、面接では元気よく笑顔で話をするという事を心がけることが非常に大切だという事です。

素直で正直であるか

第4のポイントは、素直で正直である事です。

このポイントが一番重要になってきますが、面接でいろいろな話を聞いたときに自分ができていない事や悪い事については素直に正直に認められていかどうかが選考のポイントになります。

面接では自分のいいところをアピールしたいので、できない事もできる様にアピールする方がいますが、実際できていない方は、少し突っ込んで質問されるとある程度面接経験をつんだ人間には見抜かれてしまい、嘘がばれてしまい面接官に悪印象を与えてしまいます。

そんな事にならないためにできないことは正直にできない!!!

といったほうがこいつは正直な奴だな!!!

と逆に好印象を持ってもらえます。

人事部長が面接で採用し内定と決める4つの基準

私が素直さや正直さにこだわるのは、素直な人間は何事も素直に受け止め、人間関係のトラブルが少ないので良好な人間関係が築けますし、正直でひねくれた考えを持っていませんので、真面目に仕事に取り組む方が多いからです。

仕事は人間関係の上に成り立っていますので、良好な人間関係を築けない方はいい仕事が出来ません。

逆に良好な人間関係を築ける方は、周りの人間と協力して仕事を進めていけるのでいい仕事が出来ます。

このチームプレイで仕事ができるかどうかの差が個人的な能力の差で埋まる事はほぼ間違いなくないので、チームに悪影響を及ぼす素直で正直じゃない人間は絶対に採用しません。

その他には、その職種に必要な資格や経験をつんでいるかを基準にしますが、私は事務職等を採用するにあたって、経験や資格は必要ないと考えているので事務員の職種については、これまで説明した四ポイントを重視して選考しています。

たったこれだけと拍子抜けするかもしれませんが、たったこれだけの選考基準に合格しない人が大半です。

人事部長である私の面接での選考基準に足りてない部分があると思った方は、是非、その足りていない部分を意識して変えたり、鍛えて下さい。

そうすれば必ず自分の希望に沿った就職や転職ができるはずです。

この人事セイバーのこのカテゴリーでは新卒や中途の就職転職活動の面接で確実に採用される方法を紹介していますので、足りていないなと思う部分がある人はぜひ学んで、希望する企業への入社の夢を実現してください。