銀行借り入れ金利を安く保証人の条件を有利にする方法

銀行での借り入れ金利を安く、保証人の条件を有利にする方法を単純に考えると、一番条件のいい、融資借り入れ条件を出せるのはメインバンクです。

それはなぜかと言うと、今まで取引を続けている中で、給料振込みや支払いの振込み、給料振込み口座を持っている従業員の取引、そして、担保である不動産、預金もあります。

一番条件のいい融資借り入れ条件を出せるのはメインバンク

よってメインバングは、融資の金利による利益だけではなく、それ以外の取引を総合的に考えて、利益がでる条件を提示することが出来ます。

逆に新規の金融機関は全くの取引がないので、融資によって銀行の利益を出さなければなりません。

そう考えると、メインバンクが一番条件がいい金利を常に提示できるはずなのですが、実際はそうではありません。

メインバンクのみと取引をしている企業と、数行と取引している企業とでは、おそらく数行と取引している企業の方が安い金利を利用している事が多いはずです。

その理由は、一行取引だと競争原理が働かないからです。

よって、なるべく安い金利で融資を利用したいのであれば、数行に声をかけて、競争原理を働かせることが必要になってきます。

銀行に競争原理を働かせることが必要

今までメインバンク一行で取引をしている企業の経営者は、なかなか担当の営業マンに言いにくいかもしれませんが、企業の無駄な経費を削減するために、シビアな対応が要求されます。

この様に競争原理を働かせることが出来れば、10年固定で現在の金利水準(平成29年12月時点)で0.3%を切り、経営者の連帯保証がない融資条件を引き出す事が出来ます。

ただ、この様な有利な条件を引き出すためには、銀行との駆け引きの他に銀行が取引したいと思えるような、すばらしい決算や財務内容であることが必要です。

金利は安ければ安いほど経営に対するメリットが大きいと思いますので、是非、メインバンクに提示されるがままの金利を利用するのではなく、競争原理を働かせて出来るだけ安い金利でお金を借りてください。

先日、わが社の増築工事で10億円を借り入れる案件が有り、各金融機関から借り入れ金利の条件提示がありました。

取引がない金融機関の中で一番条件がよかったのが10年間の全期間固定金利で0.40%、経営者の個人補償なし、担保なしでした。

これだけを比較するとなかなかの破格の条件だと思いました。

融資借り入れ金利を安く保証人の条件を有利に

そして、期待のメインバンクはというと、担当者に「まさかメインバンクで担保や決済口座用の預金があるにもかかわらず新規の銀行に条件提示で負けることはありえませんよね」とプレッシャーをかけていたこともあって、変則型の15年固定金利ではじめの5年間が0.20%、十年目までが0.35%。15年目の最終までが0.45%とメインバンクであればこそ出来る条件の提示を引き出すことが出来ました。

金融機関から安い金利で融資を実行してもらおうと思ったら、メインバンクが必死になって条件を出せるように働きかけることが一番効果があるようですね。

その為には、馴れ合いの関係で銀行と付き合うのではなく、競争原理が働くようにほどほどのプレッシャーを与える事が必要になってきます。

間違っても、すべての金融機関から出た金利の下をくぐらしてくださいという言葉に同意しないでください。

同意してしまうと、メインバンクから本気の条件を引き出すことが出来なくなります。