上司に泣きつける部下って人事部長を長くしてきた私から言うとかなりしたたかで腹黒い人が多いです。
その理由はと言うと、上司に泣きつくと言うことは、上司に自分の不満や苦労や辛さを分かってもらい、そして、尚且つ上司の力を使ってその現状を改善して自分の思い通りにしようと考えているからです。
上司に泣きつける部下はかなりしたたかで腹黒い人が多い
しかも、したたかで腹黒い人がやることなので、大げさだったり、時には嘘をついて自分の思い通りにしようとするのでたちが悪いです。
はっきり言ってほとんどの普通の人は上司を使って物事を自分の思い通りにしようなんて考えませんので、上司が泣きついてきた部下の話だけを聞いて、鵜呑みに対応するような人である場合は、悪が勝つ可能性が高くなります。
先日もある販売店であったエピソードですが、新任の係長が仕事を投げ出してやすんでしまいました。
急な話で採用が間に合わないので、本社から人材を出向させることにしました。
この人事は別のその販売店を管轄する部長が決めたのですが、出向して2週間で、その出向した従業員がその部長に泣きついて来たようです。
泣きついてきた内容はこうです。
出向した従業員がその部長に泣きついて来た
どうも、古くからいる従業員が仕事を教えてくれないにも関わらず、仕事が出来なかったらかなり厳しく当たってくるようです。
しかも、大変な仕事ばかり押し付けてくるようです。
我慢の限界で仕事に来るのが苦痛でたまらないと涙ながらに訴えてきたようです。
その部長も無理をして自分の部署から出した従業員なのでその話を鵜呑みにして、いじめをした当事者である古くからいる従業員を注意しようとしました。
ところがその寸前に別の部署で、副部長をしている人がいやいやその話、どうも違うみたいだとその部長に報告しました。
実際のところは新しく配属された従業員が教えられても返事もせずに、しかも頼んだ仕事もほったらかしにするようなふざけた態度で、古くからいる従業員も教育しようと頑張っているようですが、あまりに態度が悪くほとほと困っているとの事。
その副部長が見た限りの話なので本人にも確認してほしいと言うことでしたので、その部長が古株の従業員に確認するとまさにその副部長が報告してくれた通りだと言うことが判明しました。
話を鵜呑みに対応すると悪が勝つ可能性が高い
おそらく、今回の急な人事に不満を持つ出向者がその人事を覆すために画策した嘘話なのでしょうが、危うく罪のない従業員を冤罪で注意するところだったので、今回のエピソードからも分かるように上司に泣きつける部下だけの話を鵜呑みに対応すると悪が勝つ可能性が高いので、公平にジャッジするためには両者の話やさらに第三者の話も聞いた上で適切に判断しないといけない言うことです。
結局、今回の件は古株の従業員を注意せずに逆に出向者を要注意人物者の烙印を押して本店に戻すことになりました。
めでたしめでたしです。