面接で嘘の退職理由を指摘したら憤慨して辞退になり手間が省けてラッキー

先日、事務員の面接をしていたときのエピソードですが、退職理由を聞くと新しい分野の勉強をしたくなったとか、主人が病気になりその付き添いなどで休みがちで迷惑をかけたから退職したと返答した人がいました。

私はこの話を聞いた瞬間に嘘の回答をしているなと思いました。

仕事って前向きな理由などではなかなかやめられない

なぜ、そう言いきれるのかと言うと仕事って前向きな理由などではなかなかやめられないものなのです。

今回のケースで言うとまず、新しい分野の勉強をしたいからと言う回答についてですが、その職場で評価されていて、待遇にも満足していて、人間関係も良好であれば、わざわざ、勤めている職場を退職して別の会社に転職しようなんて絶体に考えません。

だってその職場で満足しているのですから。

なので、その職場を退職しようと考えるのであれば、必ず、何らかの不満や嫌なことがあるのです。

なので、新しい分野の勉強をしたいことを退職理由にしている人は嘘をついているなと判断します。

更に今回のケースは主人が病気がちで休むことが多く迷惑をかけたから退職するという理由についても嘘だと確信が持てたのです。

退職するという理由についても嘘だと確信が持てた

なんで?

と思う人もいると思いますが、今回のエピソードには続きがあります。

その迷惑をかけた会社はこれから退職するのです。

と言うことは入社していきなりわが社に迷惑をかけるつもりなのかと言うことになるのですが、私がご主人の病気の状態を聞くと奇跡的に良くなって、退院して仕事にも行っていると言うのです。

と言うことは今後、主人の看病で仕事を休んで迷惑をかけることがなくなります。

と言うことであれば、現職を続けられるはずです。

なので、なんか現職に不満があったのですか?

と質問すると全くない。

主人の付き添いで休んだときも快く休ませてくれたと言うことでした。

それだったら、今の職場を続けたらいいのではないのですか?

慣れたところで働く方がいいと思いますよと伝えるといやいや、迷惑をかけたので、一旦やめて別のところで働きますと言うのですが、私から言わせると今まで迷惑をかけても理解してくれたのは、今後も長く勤めてほしいからだろう。

なのに、主人の調子がよくなったから退職するなんてそっちの方が恩知らずで、ひどい行動です。

退職理由の嘘を暴くためにどんどん突っ込む

私も納得が出来ないので、はっきり言いますが、私はプロの面接官です。

嘘をいうとすぐにわかります。

会社を退職するにはすごいパワーがいることで嫌だから辞めいたいという強い動機がないとなかなか辞められないものです。

あなたの話を聞く限り、それが退職理由になると思えないですし、正直な退職理由をいってくれないと採否を決められないし、その場合は不採用にすると伝えました。

しかし、そこまで言ったのに今度は訳のわからない回答をするので、これが最後です。

これで正直に言ってくれないのであれば、次の質問に進みます。

と伝えると相手が怒って分かりました。

ほんとの事を言いますということで経営者が代替わりして降格の人事や従業員を粗末に扱うようになった。

だから、退職する。

と言うことでした。

そう言われたら、退職も致し方ないですねと納得できます。

ただ、態度や性格が悪いのでやはり不採用だなと思って面接を終了して、会社見学に移ろうと準備をしていたら、紹介業者が来て、本人が採用試験を辞退したいと言っている。

憤慨して辞退になり手間が省けてラッキー

面接でなんであそこまで嘘やと言われないかんの。

勤めていたところの悪口も言いたくないし、本当に腹が立ったから辞退すると言うことでした。

こちらとしても不採用を決めていたので、会社見学の時間ももったいないと思っていたところです。

手間が省けてラッキーと思ってその申し出を受け入れました。

面接で嘘の退職理由を指摘したら憤慨するような人は本当に願い下げなので、今回は運か良かったです。