わが社は従業員への給与や業者への支払いを昔ながらの方法でフロッピーディスクを使ってやっていました。
今時、時代遅れで古くさいと思われるかもしれませんが、インターネットバンキングなどのサービスを利用したらハッキング等の被害で銀行口座からお金を盗みとられてしまう可能性があります。
給与や業者への支払いをフロッピーディスクを使って
そういうハッキング等のトラブルの場合、保険があるのですが、その額1000万円とわが社が給与などで、振り込むお金の総額と比較したら月とすっぽんで、もし万が一、わが社の資金が銀行口座から盗まれたら経営が傾くぐらいの危機が訪れるぐらいヤバい状況に追い込まれます。
なので、そういうリスクを考えるとインターネットバンキングよりは確実に今まで通りフロッピーディスクに振込先の情報を入力して、銀行口座から出勤伝票を利用して支払う方法がアナログですが安全です。
ところがです。
先日、メインバンクの銀行の担当者と支店長がわが社に来て、フロッピーディスクによる給与振り込みや支払いが出来なくなると言ってきました。
そのため、インターネットバンキングに変更が必要になると。
それだけはリスクがあるのでしたくなかったのですが、これまで通りの支払いが出来なくなるのであれば仕方ありません。
インターネットバンキングにどういうリスクや手間があるのか真剣に確認することにしました。
安全で便利で効率的になるのであれば全く問題ないのですが。
まず、これまでにインターネットバンキングで資金が銀行口座から流出する事故がなかったのか確認すると一度あり、そのときは指定されていない適正なセキュリティのないパソコンからのインターネットバンキングにアクセスした為だとの事でした。
リスクあるインターネットバンキングを無理に勧められる
なので、インターネットバンキングを利用する環境としてセキュリティを高めたパソコンを利用しての流出はないと言うことでした。
そして、手間や効率性を聞くと銀行がこれまでわが社に出勤伝票や振り込みの情報が入ったフロッピーディスクを取りに来る手間が省けるだけで、わが社の手間が増えることが分かりました。
なんだか都合が良すぎる話です。
お客さんの手間を増やして非効率にして、自分たち銀行の手間は減らせて効率化をはかるなんて。
グループ会社全ての給与振り込みや支払いの手続きを一つのIDでやるのであれば手間は今までとは変わらないのですが、それだとグループ会社総ての経理担当者や給与担当者がその全ての情報を見ることが出きるのです。
今までは各グループ会社毎にフロッピーディスクを作っていたので、自分の担当する情報しか知り得なかったのがです。
関係ない人が会社のお金の流れを知ることはあまりよいことではありません。
では、その状況を改善するためにどうしたらいいのかと言うとそれぞれの会社毎にIDを取ればいいのです。
そうすれば別のグループ会社の情報は見れないのですが、そうすると今度は各社毎の振り込みに対して出金をするたびにIDとパスワードを入力してログイン、ログアウトの手続きをしなければなりません。
そうなると社長が今までより余分に作業をしなければなりません。
しかも、インターネットバンキングを入れるためには各グループ会社の経理担当者や給与担当者のパソコンにインターネットを引かなければなりません。
痛いところを突いて銀行員や支店長を黙らす
また、更に余分な工事と費用が発生します。
(インターネットバンキングの振り込み手数料の方が通常の振り込み手数料より安くてこの費用はペイすると思いますが。)
なので、この時点でやりたくないなと思ったので、銀行員や支店長がいる前でこれ不便ですし、もっと便利な機能が別の銀行にあるかもしれないので探しましょうかと私が言うと社長もそうしてと言いました。
すると銀行員とその支店長の顔がこわばったのを私は見逃しませんでした。
ここがチャンスと考えて、ちなみにフロッピーディスクでは、出来ないのは分かりましたが、CDとかDVDで出来ないのですか?
と聞くと銀行の支店長が間髪いれずに出来ますとの事。
おいおい、それなら早くそう言ってくださいよ。
無駄な時間を使ってしまいました。
そう言うことならフロッピーディスクがDVDやCDに変わるだけでこれまでと手間やリスクは変わらないと言うことです。
これまで通りが良かったので私の思惑通りことが進みました。
なんか、狐と狸の化かしあいのような感じで終わりましたが、今回の件で銀行員が言うことは頭から信じてはいけないと言うことがよく分かりました。