わが社はお陰さまで業績が右肩上がりで順調に伸びています。
そのお陰でどんどん規模を拡大していて、毎年のように新しい営業所や支店を新築しています。
毎年のように新しい営業所や支店を新築
自分が勤めている会社が発展しているので本当にありがたいことです。
(発展する会社に入らないと給与や年収などの待遇がよくなっていかないので)
ただ、人事部長をしている私の仕事は規模が拡大しているので、従業員も増やすための面接などの仕事も増えています。
さらに営業所や支店の新築工事の担当も人事部長である私がしているので、人事以外の仕事も増えています。
私としては勤務時間中はフルパワーで働いて、勤務時間が終わればすぐに帰宅するのが理想的なので、ちょっと忙しい今の環境を気に入っています。
今年も新しい営業所を新築するために店舗の図面を一級建築士に依頼して、その打ち合わせが終了したので、建築業者を決める段階に進みました。
わが社が建物の新築をするときの業者の決め方はいたってシンプルです。
一級建築士が作った図面を数社の工務店などに渡して、入札形式で見積書を提出してもらいます。
そして、各社から提出された見積書を同時に開封して、一番見積もり金額が安い建築会社に新築工事を依頼します。
今回は4社に見積書を依頼しました。
入札し落札した営業所の新築費用が予定より高い
ここ最近は全国的に中堅のゼネコンが入札で勝っていますし、私としてもこのゼネコンがこれまで取引をしたなかで一番誠実に真面目に工事をしてくれるので、この中堅のゼネコンに工事をお願いしたいなと思っていました。
そして、入札の結果はこの中堅のゼネコンが一番安くてめでたしめでたしと思いきや、わが社が予定していた予算よりも二千万円ほど高く、グループ会社の社長がもう一回入札を別の工務店などを入れてやり直させてと言い出しました。
私としては安い価格で営業所を建てたいと言うグループ会社の社長の気持ちもわかるのですが、入札のやり直しをするとこれまで良い付き合いをしてきた中堅のゼネコンを裏切ることになります。
なぜって。
それは正々堂々と入札をして一番安い価格でわが社の新築物件の工事を落札しているからです。
にも関わらず、その中堅のゼネコンに新築工事を発注しないとなると裏切り行為以外の何者でもありません。
私がなぜここまでこの中堅ゼネコンに肩入れするのかと言うとこれには訳があります。
実はこの中堅ゼネコンがわが社の工事を担当する前に地元の工務店が継続して、わが社の新築工事を入札で落としていたのですが、わが社のグループ会社の社長がたまには別の業者にやらさないと他の建築業者が本気で入札に参加しない。
と言って一度、その地元の工務店を入札から外したことがありました。
そのときは私もそういう考えもありかなと考えて反対しなかったのですが、その裏切り行為の結果、その地元工務店はわが社の新築物件の工事をとるために全力で入札に参加しなくなり、それまでは圧倒的な安さでやってくれていた建築工事が他社に変わり、高くなってしまいました。
裏切り行為の代償は高くつく。
このときにしっかり学んだので、今後の事を考えると安易に目先の損得で判断してはいけないと考えました。
再入札になるが信頼関係を壊さない為に当初のゼネコンと契約
なので、グループ会社の社長と一級建築士との打ち合わせ中に社長の意見に反して、再度入札をするのは3歩譲ってかまわないとしても、最終的に工事を依頼するのは中堅ゼネコンにしてください。
じゃないとこの中堅ゼネコンとの信頼関係が崩れて今後本気で入札にしてもらえなくなる。
過去にもそういうことがあったのでその点だけは忘れないでくださいと依頼しました。
その点についてはグループ会社の社長も理解してくれたようですので、よかったです。
入札した営業所の新築費用が予定より高くてもこれまでの信頼関係を壊さない為に契約することが長い目で見るとわが社のメリットになるはずです。
結局、再度入札となりましたが、当初の入札金額より少々安くなってこの中堅ゼネコンがわが社の営業所の新築工事を落札したのでめでたしめでたしです。