わが社の関連会社で新しい建物を建てていて、難航していた水利組合や地元農家の人たちの同意を得ることが出来たので、造成工事を始めました。
そして、その工事も順調に終わり、地鎮祭と起工式が近づいて来たのですが、水利組合の組合長から苦情やクレームが入りました。
水利組合の組合長から苦情やクレームが
しかも、これまで交渉してきた水利組合とは別の水利組合です。
せっかく順調だったのに、今度は水利組合長や役員や理事がどんないちゃもんをつけられるのだろうと心配していたら、どうも、わが社が造成工事をしたために水路に堰ができなくなって困っているというような感じでした。
なるほど、今回の造成工事が原因で水利組合に迷惑をかけているのであれば、対応や改善が必要です。
なので、水利組合の組合長と役員などの関係者と造成工事をした会社と造成工事の設計を担当した土地家屋調査士を一同に現場に集めて確認をすることにしました。
すると、これまでは水路のコンクリート壁と農地の高さが同じで農地に足を踏み入れて水路に堰をすることが出来ていたので、堰を水路に入れるのも簡単にできていたようなのですが、1メートルぐらい造成工事で地盤が高くなったので、足場もなくなり安全に堰が出来なくなった。
しかも、ご丁寧に改善方法も考えて、業者と協議して、設計して見積書まで取ってくれていました。
私が話を聞いた限り、自社の土地をどうしようが、わが社の勝手と考えて、水路のことは水利組合の方で勝手にやってと考える人も多いでしょうが、わが社はそれなりの規模の優良企業です。
改善方法も考えて業者と協議して設計して見積書まで
地域住民や水利組合などに迷惑をかけて、知らん顔をしていたら評判も下がります。
そして、今後その迷惑をかけたことが足かせとなる可能性もあります。
なので、私のなかではわが社の方で費用を出して改善に協力しようと考えました。
そして、社長と話したらはじめはそんなん水利組合が勝手にやったらええやんと言うことでしたが、最終的に私の意見を理解してくれてわが社が費用負担して水利組合に迷惑をかけないようにすることになりました。
理不尽なクレームと誤解したが造成工事で水路の堰が安全に使えない
今回は水利組合から理不尽なクレームと誤解しましたが、造成工事で水路の堰が安全に使えないことによってわが社が迷惑をかけていることが分かったので、水利組合に協力したというエピソードになります。
地域の人や企業や団体に迷惑をかけて自社が発展することは難しいと思いますので、。発展する企業の足かせにならないよう対応することが必要です。