課長へ昇格は自分の仕事が出来て当たり前 部下をマネジメント出来る能力が

先日、部下の副部長と話をしていて、私の配下の係長を課長に昇格させられないかと言う話になりました。

課長にふさわしい人間であればすぐにでも昇格させていいので、なぜ課長に抜擢しようと思ったのか聞いてみました。

すると、その係長の部署の課長が一年前に退職して以来、その係長に負担がのし掛かり、非常に苦しい思いをした。

配下の係長を課長に昇格させられないか

前任者の課長はとんとん拍子で出世したので、実務の事は理解が乏しく、ある程度事務的な仕事もできていると思っていたが、課長が退職したあと確認したらよく事故が起こらなかったぐらいずさんなものだった。

係長はその事務処理のやり方を毎日遅くまで残って改善してくれた。

その頑張りに答えて給与を増額したいから昇格させて欲しいとの事でした。

私はその回答に対してちょっと待ってください。

頑張りに答えて給与を増額したいから、課長に昇格させたいなんてどういうことですか?

課長への昇格は自分の仕事が出来て当たり前

課長は管理能力がないと出来ない仕事です。

前任の課長が出来ていなかった事務処理の仕事の改善は出来たので自分の仕事はかなり出来るほうだと思う。

しかし、部下が間違ったことをしたときに注意したり、指導したり、問題がある従業員を退職させたりすることは今のところ出来るようには思えない。

課長職になるためには自分の仕事が出来るのは当たり前で、自分の管轄する部署や部下をマネジメントできる力、すなわち管理能力が必要である。

なので、そう考えると今のところその係長を課長に昇格させることは出来ない。

と副部長に伝えました。

すると副部長もその通りだと思うと言うことでしたが、それならその係長の頑張りにむくいて給与を増やしてほしいと言うことでしたので、すでに係長としての給与は支払っている。

部下を注意指導し部下をマネジメントできる能力が必要

私が思うに係長は自分の仕事が部下の手本になるぐらい出来ていたら合格である。

だから、その点はその係長も合格です。

そして、その上の給与をもらうためには課長の職種になって管理の仕事をすることが必要なので、そこまでその係長の給与を増やしたいのであれば、管理できる能力が身に付くように副部長が育てて下さいとお願いしました。

例えば、能力が低く部署の足を引っ張る従業員を注意指導して、改善がなければ退職勧告をして辞めてもらう仕事を最後まで責任をもって自分でやってもらうとか。

そういう仕事が出来るのであれば、私もその係長を課長に推薦することが出来ます。

私が人事部長をしている間は課長へ昇格は自分の仕事が出来て当たり前、管理能力がない人は絶対に昇格させない信念を徹底していきます。