困難を切り開く管理職を作る為に脱過保護 仕事を完全に任せる

先日、ある販売店の新任係長が昇格後わずか2週間で投げ出すと言う残念なエピソードを紹介しました。

これについては仕方ないのですが、今回の件もあって私としてはちょっと気にかかる事がありました。

過保護では仕事ができる管理職なんて作れない

それは、昇格した新任係長がストレスでつぶれてしまったのはシステムが原因だとか、もっとしっかり引き継ぎを出来るようにしないといけないとか、課長があれやこれやと口出しをするからとか、その新任係長の能力的な性格的な問題ではなく、会社や上司やシステムに問題があるような話に管轄部長や係長の中でなっていたので、いやいや違うでしょう。

そんな過保護な事をしていたら、仕事ができる管理職なんて作れないと伝えました。

管理職になると部下の管理や教育や管轄部門や部署のマネジメントをしないといけなくなります。

そういう立場になるといつも部下や部門や部署の仕事がうまくいくなんて奇跡的なことは絶対にありません。

従業員が大きなミスをしたり、お客様を怒らせたり、従業員同士のトラブルで退職者が出たり、問題行動や能力不足が目立つ部下を退職させたり、期日に商品が届かなかったり、支払いが滞った先を督促したりなどと常に問題やトラブルが発生します。

優秀な仕事ができる管理職は自分で困難を乗り越えて成長

そんなときに管理職がそんなストレスには耐えられない。

なので、しばらく仕事を休みますなんて事になると本当に大変な事態に発展することもありますし、迅速な対応がとれないので、お客様を失ったり、従業員が退職したりと取り返しのつかない事態に陥ることもあります。

私は自分もそうでしたし、わが社の中で活躍している人をみてもそうなのですが、皆過保護に育てられて優秀な仕事ができる管理職になったのではなく、自分で困難を乗り越えて成長したのです。

過保護に育てられた管理職なんて一人もいないのです。

だから、過保護に育てていたら優秀な管理職なんていつまで経っても出来ないのです。

だから、優秀な管理職に育ちそうな従業員を見つけたら難しい仕事をどんどん任せて放っておけばいいのです。

そんなことをしたら、いい素材がつぶれてしまうって。

難しい仕事を完全に任せて優秀な管理職を育てる

いえいえ、逆です。

こんなことでつぶれてしまうような人材はそもそも管理職になる資格なんてなかったのです。

なので、それが分かっただけでいいことなんです。

そして、その難しい仕事を自分なりに考えて、失敗しながらも前向きに対応や修正できる人間であれば、困難を切り開くたよりになる管理職になれる可能性が高いです。

なので、優秀な管理職を作るためには脱過保護で完全に仕事を任せて、トラブルや問題などの困難を切り開く管理職になれるかどうか判断することが大切です。