私は年間に200人以上人事労務管理部長として面接をしているのですが、プロの面接官を嘘をついて騙せると思っている人が多いのにビックリします。
もしかしたら、面接の啓発本なんかを読んで間違った知識を持ってしまっているのかも知れませんが、面接でその人の本質を知った上で採否を決めようと思っているので、嘘をついている人はその評価や判断が出来ません。
よって、そういう場合は不採用にします。
しかし、面接の啓発本などを読んで間違った解釈をしていて、不利になっている人にたいしては、かわいそうだなと思うので、親切心でその事を教えてあげて、ワンチャンスを与えています。
嘘の回答は損をすると教えてあげてワンチャンスを与える
どう言うことなのかと言うと面接でよくある嘘が退職理由で、なんでこの会社を退職したのですか?
と聞くと新しい業種で自分をステップアップしたかったとか、自分のスキルの向上の為とか、自分を成長させる為とかとにかく前向きな回答をして自分を良く見せようと考えているのでしょうがそんな嘘をついてもプロの面接官は騙されませんし、この人は嘘つきやな。
信用できないからと不採用となります。
ひどい人は5社ぐらい転職回数があっても全て前向きな退職理由です。
私は700人規模の人事労務管理部長をしていますので、実際に退職している人のほぼ全てが仕事や人間関係に不満を持って退職しています。
たまに本当に前向きな理由で退職する人もいますが、そういう人は国家資格を取得するために専門学校に行くとか、実際に当社よりも規模も大きく給与も多い福利厚生もしっかりした会社に内定を決めて退職しています。
だから、前向きな退職理由で、行き当たりばったりに退職してそのあと転職活動をするなんて人はほぼいません。
なので、前向きな退職理由をすでに退職している人が面接に来てこのような回答をすると嘘だなと判断します。
そして、この嘘だなと思う前向きな退職理由はニュートラルな気持ちで聞いても嘘なので、こちらも前向きな気持ちで話を聞いても素直に私の心に響いてきませんし、すっきりしません。
よって、このままでは採否を決定する材料として退職理由を聞いているのに嘘の理由を回答しているので不採用にするしかありません。
退職理由を聞いているのに嘘の理由を回答しているので不採用に
ただ、その人が万が一優秀な人である可能性は0ではないので、面接に対する間違った解釈をしているために不採用にしてしまうと当社としても損失です。
なので、その人にワンチャンスを与えるために私の本音を伝えます。
どう伝えると言うのかと言うと私の経験上ほとんどの人は退職するときにその会社が嫌になって退職している。
それは人間関係か過重労働かいろいろあるが。
嫌な理由や不満がないとほとんどの人は退職しない。
おそらく後ろ向きな退職理由を言うと不利になると思って嘘をついていると思うのだが、私は本当の退職理由を知りたいと考えているから嘘を突き通すのであればもっと不利になり確実に不採用になる。
だから、本当の退職理由を教えてほしいと伝えます。
するとほぼ9割の人は、本当の不満のこもった理由を説明してくれます。
そして、その本音の退職理由を聞いたら、なるほどそういうことか。
そら退職しますね。
と心から納得できる事がほとんどです。
プロの面接官に嘘は通じない 本音の退職理由を
そして、このような回答は面接で不利になるどころかこの人は言いにくいことを正直に伝えてくれたと評価が上がります。
逆にそれでも嘘を突き通す人は完全に私の中で不採用が確定します。
面接官が本音で話しているのにさらに嘘を突き通そうとする人は普段が嘘をついている信用できない人だからです。
こんな感じで採否が決まっているので、プロの面接官に嘘は通じない。
本音の退職理由を伝えないと不採用になるとしっかり心に刻み込んで面接に挑んでください。