わが社がある周辺住民からたまにクレームが来ます。
そのクレームの大半は運転マナーの悪さについてです。
わが社の周辺には学校があり、その周辺の生活道路は狭く、譲り合わないと車がすれ違えない道幅です。
わが社の従業員が暴走しているというクレームが
その道路をわが社の従業員が暴走しているので危険であるというクレームがたまに来ます。
今まではクレームが来る度に社内の通達を作り、クレームの内容と会社周辺の生活道路は危険なので通勤に使わないように周知していました。
それに加えて、私がすべての新入社員に対して、同じ説明をしていました。
それでも定期的に地域住民から運転マナーに関するクレームが来るので、前回はちょっと従業員を脅した通達にしました。
どういう内容なのかと言うとクレームの相手に車載カメラをつけていないか確認中である。
もし万が一、相手の車載搭載カメラの動画や画像で犯人が特定されて、それが従業員であった場合は厳しい処分をする。
心当たりのある人は名乗り出るようにと通達しました。
結局、クレームの地域住民からもその後音沙汰がなく、従業員からも報告がなく、そのときはそれで終了となりました。
クラクションとパッシングのあおり運転と一旦停止無視
そして、今回また同じようなクレームが地域住民からメールで来たのですが、今回は時間もある程度細かく記載があり、対象者も黒のミニバンと調査しやすい内容になっていました。
更に小学校付近の生活道路を前走車をあおりながら、しかもクラクションとパッシングをして、 あおられた車がハザードランプを出して、左に寄って止まったところを猛スピードで追い越して、押しボタン信号の止まれを無視して左折してそのままわが社の駐車場に入っていったという悪質極まりない行為でした。
なので、今回は頭を振り絞って徹底的に調査をすることにしました。
まず、当日の従業員のタイムカードを確認しました。
するとその時間帯に出勤している人はいませんでした。
お客さんかもしれないと思ってわが社の建物の外にある監視カメラの動画を確認したのですが、お客様駐車場や従業員の駐車場にそれらしき自動車は入ってきていません。
これは困ったぞ。
どうしたものかと考えたのですがわが社のお隣で運営している関連会社の監視カメラを見たら分かるのではないかと思って、二時間ぐらいかけていろいろな角度から確認したら、段々細かい情報が分かってきました。
そして、最終的に対象車両が二台に絞られてきました。
監視カメラの映像で調査 クレームは濡れ衣と判明
その対象車両が通った時間のわが社や関連会社の監視カメラをすべて確認したら驚くべき事実が発覚しました。
なんとクレーム対象車両と疑われる二台ともわが社と関連会社の間の農道を走り抜けているのです。
と言うことはわが社には関係ない車両の暴走に対するクレームだということです。
はっきり言って濡れ衣です。
証拠の動画はきっちり残す必要があるので監視カメラからUSBメモリーに残した上でクレームをくれた地域住民の方には、監視カメラの映像を確認した結果、わが社には関係のない人でした。
もし、確認が必要であればお見せすることも可能ですとメールしました。
このように思い違いのクレームもあるので自社の濡れ衣を晴らすために、防犯カメラなどで証拠を残すことが本当に大切なことだと実感しました。